簿記の勉強を始めたとき、
借方●●貸方●●と仕訳を覚えてもそれがなぜそうなるのかよくわからなかった。
簿記は、一定のルールに従って企業の経済活動を数値として記録し一定期間の経営成績(もうけがいくら出たか)や一定時点の財政状態(財産や借金などがいくらあるか)を表すための手段である。
簿記の決まりごととして、
借方に入れるもの
資産の増加
負債の減少
費用の増加
純資産の減少
貸方にいれるもの
資産の減少
負債の増加
収益の増加
純資産の増加
と分類わけをして記録を行う。
勉強をわからないなりに進めていくと結論的には、簿記の仕訳は貸借対照表の構成要素である資産、負債、純資産の3つを組み立てているものであると理解した。
資産=負債+純資産
この等式が成り立つよう、全ての取引の仕訳によりこの3つのうちどれかが動くこととなる。
仕訳を切ったたびに一つずつどう貸借対照表に反映されるかを考えるとイメージしやすい。
損益計算書の収益費用は?という疑問があるが、収益費用は結局のところ純資産である。
簿記一巡の流れでは収益と費用はそれぞれ決算期末において損益勘定に振替えられ、その純額が繰越利益剰余金に振替えられる。
この繰越利益剰余金は純資産の構成要素であり、収益費用は結局は貸借対照表の純資産に他ならない。
例えば、費用300が発生し現金預金で支払った取引を仕訳すると以下のようになる
費用300 現金預金300
この借方費用の正体が純資産である。純資産に置き換えると、
純資産300 現金預金300
簿記の要素はつまるところ、資産負債純資産の3つしかないのだ。
純資産が増える要因が収益で、純資産が減る要因が費用である。費用と収益は、純資産の増減が分かるように純資産に名前をつけたものに過ぎない。
簿記の決まりごと
費用の発生=純資産の減少
収益の発生=純資産の増加
簿記のモヤモヤはこの部分がわかるかどうかで左右されるのではないかと思う。
この基本的な仕組みが簿記の総論であり、これわかるとその後の積み上げがしていきやすいと思う。どの仕訳も同じルールに基づくものであり、あとは金額をいくらするかといったことは個別の論点である。
決算書類としては、損益計算書と貸借対照表のどちらも重要な書類であるが、簿記の原理を理解するためには損益計算書(収益費用)はいったん忘れるのが近道ではないだろうか。

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