本日は、経理のお仕事の中で使う会計ソフトとエクセル(表計算ソフト)の関係について自身の経理担当としての経験をもとに、お話していこうと思います。
会社で使う会計ソフトは、主にはその会社の財務諸表(貸借対照表や損益計算書)を作成するためのソフトです。日々の取引について、請求書などの取引書類をもとに複式簿記により入力すると、自動的にこれらの財務諸表が出来上がる仕組みとなっています。
さらには、消費税に関するデータ(課税か課税対象外かなど)も仕訳の入力時に同時に入力するソフトでは、消費税申告書も自動的に完成します。
では、エクセルはどのように使われるかというと、大きく次の2つのパターンがあります。
①仕訳入力前の補助的な資料としてエクセルで集計する
②仕訳入力後に作成されたデータをエクセルにダウンロードして加工する
まず、①については、例えばとある会社で複数の事業所があったとしたとき、複数の事業所で購入した経費をまとめて本店で支払うとします。そうすると、請求書が一括で本店に届くため、これらの経費を部門別に集計しま上で会計ソフトに入力する必要があります。(部門別会計をしている場合に限ります。)
ただ、その請求書で部門ごとの購入件数が多いといきなり会計ソフトに打ち込むのは難しいので、その前段階としてエクセルで部門毎に集計表を作った上で会計ソフトに入力するようにしています。アナログな面もありますが、リアルな作業の一つではないかと思います。
ほかには、現金の出金についてエクセルデータを予め作っておき、一ヶ月まとめて会計ソフトに仕訳データとして加工して採り込むといったこともします。これらは、各事業所の出金データを各事業所で作成してもらい、後日本店にデータを送付してもらい、本店で全ての事業所のデータを加工していきます。例えば、事業所では出金金額、勘定科目、日付、摘要(その出金の説明)を入力してもらって、本店の経理担当では、そのデータに消費税のコードなどを加えて仕訳データに加工していきます。
②については、例えば、総勘定元帳で過去の経費の履歴をみたいときに、会計ソフトからエクセルにダウンロードし(標準機能としてついている場合)、エクセルで検索して、調べるといった方法もあります。ほかには、現金預金の総勘定元帳を毎月エクセルにダウンロードし、現金預金の帳簿残高があっているか、銀行口座の情報と照らし合わせるためなやエクサルで記録していくこともあります。
ほかには、貸借対照表や損益計算書をエクセルにダウンロードして、社内の報告の際に見やすいよう加工して報告することもあります。
いかがでしたでしょうか。本日は会計ソフトとエクセルの関係についてお話してみました。最後までお読みいただきありがとうございます。失礼します。
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