私が配属されて、最初にやった仕事が支払業務でした。その具体的な内容をお伝えしたいと思います。
支払業務は、仕入先から購入した商品や受けたサービスに対してお金を期日までに支払うことです。
ただ、一口にお金を支払うといっても個人の買い物とは少し流れが異なります。
そもそも会社では、代金は後払いすることが一般的です。例えば、1月1日〜1月31日に購入した商品代金は、翌月末までに支払ってくださいね。といった取り決めがあったりします。因みに月末で区切ることを「末締め」といいます。
支払いの流れは次のようなものです。
①仕入先から請求書が届く。
②担当者が請求書内容に誤りがないかを確認し、経理へ依頼(例えば、〇〇の修理をしました。月末までに振込をお願いします。など。)
※請求書とは、「今月のお買い上げ分の商品は〇〇で、合計は〇〇円です。消費税含め〇〇の代金をご請求します。」といった書類です。
③経理で、請求書をもとに伝票を発行する。支払内容に不明な点があれば②の担当者に確認する。
伝票は、簿記の仕訳を用いて処理します。請求書を見て会計ソフトに入力します。※
修理の請求書なら、
借)修繕費 30,000 貸)現金預金30,000 摘要 〇〇の修理 支払いの名称
※これが自分がそれまで学習した簿記が実際の仕事と繋がった瞬間でした。このとき、簿記を活かせることが嬉しかったです。
検定試験で学ぶ簿記と、仕事で使う簿記で違う部分のギャップを伝えます。
検定試験は取引を予め文章で書かれているので、それに従って仕訳を入れます。
例えば、「〇〇商店は、何月何日に事務用品を〇〇円現金で購入した。」といったものです。
一方で、仕事で使う簿記は、どのような取引であるかを請求書などの書類を見て自分で判断した上で仕訳を入れます。
ここが、大きな違いでした。最初は全く仕訳できませんでした。徐々に覚えてなじんでいくような感じでした。
④上司に支払いの決裁を依頼
伝票を発行し終えたら、経理で各請求書に、伝票を添付して、上司に書類一式回します。
例えば、支払日が月末の場合は、一週間前くらいに決裁依頼をします。伝票に押印をもらう流れです。
⑤送金手続き
決裁をもらったら、銀行へ送金します。
いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。失礼します。
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