今回は、経理の仕事の中で固定資産管理についてお話してみたいと思います。
その前に固定資産とは、ざっくりいうと商売で使う土地、建物、車、機械など高価なモノなどを指します。
例えば製造業の会社だと、製品を製造するためにまず土地が必要でその上に工場の建物を建設し、その中で機械を稼働させて生産活動を行いますが、これらの活動で日々会社で使うモノを指します。
「使う」というのがポイントで、例えば売るための商品として持っている車や機械などは固定資産にはなりません。これは棚卸資産といいます。
さて、固定資産についてざっくり掴んだ上で、固定資産管理とは、なんぞやというお話に進んでいきます。
固定資産を購入してからは、最初に固定資産の物件登録をすることになります。具体的にはその固定資産を購入して、どんな内容のもので、いつから使用開始したか、いくらで購入したか、耐用年数や、償却資産の課税区分(後述)はどうか、などをパソコンソフトに入力していきます。
耐用年数とは、平たく言えばその固定資産の会計処理上の寿命を指します。
耐用年数は、固定資産の種類毎に年数が決まっているのでそれに当てはめて登録していきます。最終的には、税法上の耐用年数をもとに減価償却費を算出する必要があるため、慎重に登録を進めます。
この耐用年数に基づいてその期の減価償却費を求めることとなります。
また、これらの固定資産は、使ってる途中で売却したり、寿命が来て使えなくなると、廃棄することになります。そうするとパソコンソフトからも登録を削除しなければなりせん。こういった管理を日々会社の経理担当は行っています。
データと照合するために、実際に会社内に固定資産があるかどうかを目で見て確認することもあります。
また、年に一回償却資産の申告というものをしなければなりません。
これは、土地や建物以外の事業で使っている資産(機械装置など)で、1月1日時点で保有しているものを、資産の所在地を管轄する役所ごとにに申告するというものです。
これらも、日々固定資産のデータ管理をしていないとできないので大事な仕事の一つです。
大きな流れとしては、固定資産を購入するためにまず支払業務を行い、固定資産購入後は、こういった管理を行うことをまとめて固定資産管理といいます。会社の規模が大きく、事業所も複数あると、その事業所間で資産の移動もあったりするとその分管理することも増えていきます。
なかなか他部署からは見えない仕事ですが、会社の決算や、納税額にも影響が出るので重要な仕事の一つと言えます。
いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。失礼します。
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