家計から考える簿記入門 9.様々な家計活動を簿記で表現する ポイントが付与された

スーパーやドラッグストアで買い物をして、ポイントが付与されることがあります。このポイントを貯めたり、買い物でポイントを消費したりします。このとき簿記の仕訳はどのようにするとよいでしょうか。家計管理の中での一例をご紹介します。この仕訳ができると、ポイントをいつどれぐらいもらって、いつどれだけ使ったか、またポイントの残高が一目で管理できるメリットがあります。

 仕訳に入る前にポイントとは何かを考えてみます。まず、ポイントというのは消費者にとって後でお買い物に使えてモノやサービスを得られることになるので、一種の権利と言えます。従ってポイントは資産となります 

では、具体例で仕訳を考えてみたいと思います。買い物により1月4日に1ポイント(1ポイント=1円とする)が付与されたと場合は、ポイントという資産が1増える、かつ、そのポイントは自分のもので自由に使えるものなので、純資産が同時に1増えることとなります。純資産の変動は収益としましたので、ここでは収益に名前を付けて「ポイント収入」とします。

 以上より仕訳は次のようになります。

 (左)ポイント 1 (右)ポイント収入 1

この仕訳を入れて、損益計算書と貸借対照表を作成してみます。

仕訳前

仕訳後

ついつい失効してしまいがちなポイントですが、これも一種の資産と考えると大事なものと考えることができます。

関西在住の簿記好き30代会社員のブログです。

簿記を知らない方にも面白さが伝わるといいなと思い、少しずつ発信していこうと思います。

また、現在税理士試験に向けて勉強中の社会人受験生をしています。試験関連のことも発信できたらと思います。

●職業
 会社員

●保有資格・検定
 日商簿記検定2級
 BATIC国際会計検定Accountant Level
 税理士試験科目合格(簿財消)

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